秋、北海道、激走湯めぐりの旅

第3話 大雪高原

 宿泊データ 雰囲気   食 
2015/9/20  芽登温泉  よくも悪くも鄙びた...サービスを求める宿ではないです  3.0 3.6 4.5 3.3 

さて、翌日(9月21日)は幸い快晴だったので、朝から大雪高原に行ってきました。
ちょうどこの時期の大雪高原は、「日本で一番早い紅葉」が見れる時期とあって、9月から車両規制がされており、大雪湖のレイクサイドの駐車場から、バスに乗り換えて山を上がります。(30分毎に、1人500円でピストン輸送をしています。)

お目当ての大雪高原山荘は、年間123日、(~10月10日まで)
夏と秋しか営業していない、国立公園内にある秘湯の宿です。
http://www.daisetsu-kogen.com/
大雪山登山に訪れる人の宿として親しまれているのと、お湯の質も良いようで、人気の宿らしく、予約は取れませんでした。
(後で聞いたところによるとこのシーズンは一年前から予約が埋まるそうです。)


(優)・・・車を走らせてそのレイクサイドの駐車場とやらを探す。舗装路脇におじさんが立っていて、誘導に従って未舗装路を下る。この先に湖があるのかな?
・・・ん?・・・なんだ??すっげぇ車の数!
こちらは糠平温泉から出てきているので、それほど遅いわけでも...ないこともないかぁ。あまり朝早くスタートできないんだよね。糠平からここまで車だと1時間弱。
大きな公園のようになっているのだけれど、もうすでに何百台という車が停まっている。

誘導に従って車を停めて、リュックにもろもろ詰めて、バス停に向かう。

ヒグマいるんだよなぁ。大雪山。

ピストン輸送されるバスに乗り、未舗装路、細い道をガタピシガタピシと進む。結構遠い。まぁたしかにあの車がすべてこの道を上がろうとしたら、とんでもないことになるな。

ようやく到着。ビジターセンターで説明を受ける。ヒグマは...今はシーズンではないらしく、ほぼ出ないらしい。
けれど万が一、ということがあるので、決して一人では歩かないこと、音を出すこと、といった注意を受ける。

さてさて...吟香は、ハナからあまり歩くつもりはないようだが、僕は基本的に歩きたい人だ。
しかも、未舗装路、岩場...つまり悪路になるとスピードが増す傾向にある。これは磯歩きで鍛えた技で、昔は磯の猿と言われたりしていたんだよねぇ。

とはいえ、無理をさせても仕方ないので、無理のない範囲で...



(吟)あんまり登山をやるつもりは無かったのですが、折角の時期の、折角の紅葉ということで、登山客の皆さんに混じって大雪高原沼めぐりコースを
ちょっと歩いてみるかということに...。

トレッキングシューズは履いていたのですが、雨上がりでものすごい泥濘で、道はドロドロ。これは長靴が正解だったなーと山に入って気づきました。

そして、最初はヒグマ観測センターでヒグマ対策のオリエンテーションを受けてから、山に入ります。
幸いヒグマはあまり出ていない時期だったようですが、雨のせいかあちこち封鎖されており、かなり歩きにくい状態でした。
私達は結局1時間半で、滝見沼、緑沼あたりまで行って引き返してきたという、合計3時間コースでした。

沼めぐりといいつつ、コースはわりとアップダウンのある本格派な感じで、勿論素人でも、お子さんでも大丈夫ですが、途中ぬかるんでいるところも多いので、
滑って転んで泥んこになっている方もおり、(私も危うく泥んこになるとこでした。)運動不足の私には、結構ハードです。

でも、途中、そして滝見沼、緑沼のあたりは本当に紅葉が見頃で、素晴らしかった!!
人が多い時は登山道が渋滞したりするそうですが、そこまでの混雑でもなく、爽やかなお天気の中、気持ちの良いハイキングになりました。


(優)・・・と吟香は軽く書いているけれど、相当疲弊していたし、最後には実はすべって...

見えにくいけれど、お尻に泥が...

前日の雨のせいで、確かに道はぐちょぐちょ。ぬかるむし、滑るし、結構大変。

しかし、苦労した甲斐もあって、やはりなかなかの景観だった。


















(吟)勿論〆は、大雪高原山荘の立ち寄り風呂。
こちらは空がとっても広くて、景色も美しく、風が本当に気持ちよくて、いつまでも浸かっていたくなる至福の露天風呂でした。

さて、その日の宿は、日本秘湯を守る会の中でも、秘湯の中の秘湯...といった趣の芽登温泉。
http://metouonsen.jp/

実は私、こちらの宿、シマフクロウの宿と謳っているのを見つけて、シマフクロウを見るのをすごく楽しみにしていた宿でもありました。(今回のハイライトか?!!ぐらい)
(個人的に、児童文学で「シマフクロウの森」という本がすごく印象的で...憧れていました。)
(もう絶版のようですが、香山彬子さんという方の作品です。)

実際行く途中から、(山の中ではないのですが)広大な牧草地やトウモロコシ畑が延々続く農業地帯の更に奥の、誰も住んでいなさそうな深い原生林の中の未舗装道路をしばらく行った先に宿があるので、さぞかし野生動物が多そうな...期待の高まる立地でした。







どうもライダーさん達に人気の立ち寄り湯でもあるらしく、たくさんのバイクが、宿の前には泊めてあります。



着いてすぐ、敷地内にはエゾ鹿の一群を見かけたし、宿の中にはシマフクロウの大きな写真や、ヤマセミ等の珍しい野鳥の写真が。



本当に、裏手の宿の方のお住まいを除けば近隣に全く人の住んでいる気配は無く、場所的には秘湯感満載です。
お風呂も豪快、新しい巨岩の湯も貸切で使うには広すぎるぐらい。
開放感タップリで、大自然の中で入る感じがワイルドです。
(虫の量も半端無し)



しかしここの宿はこちらの勝手な期待もあるのですが、色々ちょっと残念だったかな。
まず、
・シマフクロウは居なかった。(宿の人の話では、昨年つがいの一方が老衰で死んでしまって、もう一方もこの地を離れてしまったのではないかということ。)

・アメニティ・サービスは改善の余地あり。(スリッパがボロボロ、受付の若い女性は宿泊プランの内容を理解しておらず、含まれているはずの貸切風呂の料金が、別途かかると説明された。)

・宿の周辺の散策や見所、野生動物について、宿の人はほぼ無関心。情報提供なし。

素朴さを売りにするならそれはそれでいいのですが、お料理はプランによってはかなり豪華で(道産黒毛和牛のしゃぶしゃぶと毛蟹の姿作りとか)それなりのお値段は取るのに、部屋は至って普通だし、サービスはとても素人っぽいのでちょっとちぐはぐなイメージでした。
雰囲気3.0、お風呂4.5、お食事3.3、トータル3.6ぐらいかな。
(ちなみに一泊17000円で予約してました。)









ここはあまりお高いプランで期待値を上げないのが正解なのかも。
お風呂はとてもインパクトがあるし、温泉の質はとても良いので、お風呂だけ、立ち寄り湯で楽しむのも良いかもしれません。

贅沢を言うと、近辺を歩いて(車でもいいですが)散策するならどんなルートがあるのか、何時ごろ何処に行けばどんな野生動物が見られるのか、とか、
教えていただければ、折角の素晴らしい環境をもっと満喫できたのにな、という感じです。

仕方なく...自力で道なき道を歩いて無理やりダムを見に行ったり、チェックアウト後、車で未舗装道路を走って行って滝を発見したりして、秘境に来た感を満喫。












さて...そろそろ帰途に着く方向で、支笏湖を目指します。

to be continued...

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